この世&宇宙は大日如来です。貴方も私も神仏の子供なんです。

如来はすなわちこれ真実なり」『真宗聖典』抜粋

「真実」という言葉は、魅力的です。書物や映画にも、「真実」という言葉が付いた題名が多く見られます。それほど私たちは「真実」という言葉に心を引かれます。。

上に掲げた言葉で、如来こそが真実なのであると、述べています。それは、人間を照らし出す如来のはたらきこそが、どのような時代においても、誰においても、決して変わることがないからです。そのような如来のはたらきによって、自分の本当の姿に気付かされたのでした。その本当の姿とは、如来が知っているようには何も知らないにもかかわらず、あたかも知っているかのように思い込んで、言い争い、相手を憎み、傷つけ合っている、そのような人間の姿でした。

自分の都合によって傷つけ合いながら生きている人間、その人間の暗闇を根底から照らし出し、共に生きる道を開こうとするのが如来のはたらきなのです。
この如来のはたらきこそが、立場や時代や状況がどれほど変わろうとも、
決して変わることがない確かな真実なのです。
この如来のはたらきを仰いで生きていったのです。

私たちは、他人の悪いところはよく見え、自分の悪いところはなかなか見えんわかりません、貴方は相手の悪いところばかりを見て、相手を責めてしまいます、
だから争いも絶えません。
このようにいつも他人や相手の方にばかり向いている眼を
自分自身に向けてください、自分を本当に知らせてくれるのが如来のはたらきです。
自分自身の姿に早く気付かせ、共に生きる道を呼びかけ続ける如来のはたらきこそが、決して変わることのない真実なのです。
早く真実仏の境地に胴体することです。
人々がその真実に出遇って生きていくことを願いながら、
如来はすなわちこれ真実なり」